TSUMUGUプロジェクトによるいわき市の伝統芸能の記録に対する支援

活動支援|010
団体名|TSUMUGUプロジェクト
代表者名|田仲桂
所在地|福島県いわき市


内容
TSUMUGUプロジェクトとは
土地に刻まれてきた様々な記憶。それらの紡がれてきたものを掘り起こし、今ここで生きる人々の日々の営みや様々な思いを織り込み、彼らとともに紡いでいくアートプロジェクト。


概要
■TSUMUGUプロジェクトVOL.1 ~じゃんがらを紡ぐ~
福島県いわき市には春の神輿・夏のじゃんがら・秋の獅子舞・冬の鳥小屋という土地に根付いた年中行事(郷土芸能)がある。VOL.1では、その中でも「じゃんがら」を通して、豊かな海に消えていった人々の追悼と、流された土地で新たな日々の営みを紡いでいく人々の思いを拾い集め、記録していくものである。
「じゃんがら念仏踊り」を略して「じゃんがら」と呼ぶ。いわき市の指定無形民俗文化財の一つで、新たに盂蘭盆を迎える家々を廻り奉納される供養の踊りであり、また市内一円で各青年会・保存会によって継承されている、江戸時代から続く郷土芸能である。太鼓を打つ者3名、鉦をたたく者10名程度で構成される。
いわき市は福島原発の深刻な問題を抱えつつも街中は平静を取り戻しつつあるかのように見える。しかし海沿いの地域は津波で跡形もなくなり、住人たちは戻るに戻れないでいる。それまで脈々と紡がれてきたコミュニティは再生できる見通しが立っていない。その土地で生き、海に亡くなっていった人々を、残された者は自分たちの土地で追悼することもままならない。様々な現実を前に今年のじゃんがらは重く深い意味を持つ。
VOL.1では、3つの青年会とともに、じゃんがらに関わる人々とこの夏じゃんがらの来訪を受ける家々の双方の思いを記録していくものである。震災や原発事故によって分断されようとしている土地の記憶をどう紡いでいくかを考える術の一つとなれば、との思いで取り組んでいる。

〔活動内容〕
1:じゃんがら念仏踊り」を記録
  ・じゃんがらの歴史に関する調査(随時)
  ・じゃんがらに関わる人々や練習風景の取材(6~8月)
  ・お盆3日間の青年会の密着取材、映像記録
2:海沿いの地域に住む人々の「声」を記録
  ・第1回=2011/5/21(土)いわき市平豊間(津波被災地区)のSさん
   震災の前の生活から3.11当日、避難生活、今、そして今後にいたる話と思いを伺う
  ・第2回は6月、いわき市平薄磯(津波被災地区)のSさんの予定。今後定期的に取材の予定
3:TNRレジデンス運営
  ・代表者自宅離れを2009年よりレジデンスとしている。今年はじゃんがらを考える拠点とする

〔アウトプット〕
すべての記録や成果物は地域、歴史、紡がれしものたちへ捧げられ還元するとともに、広く世
に伝えるために上映や販売など積極的に行なっていく

〔参加アーティスト〕
スタジオ解放区・菊原清史・佐藤久美子・佐藤文郎・野原大介・山本絵理香

〔協力〕
泉崎青年会・下神谷青年会・馬場青年会・いわき歴史文化研究会


支援希望額
映像制作費、旅費交通費、ゲスト謝金 716,100円


伝えるプログラム
インタビュー|TSUMUGUプロジェクト http://anpoap.org/?p=1427