アーティスト・砂連尾理のドキュメンテーションに対する支援

活動支援|022
代表者名|細谷修平
アーティスト名|砂連尾理
活動所在地|宮城県名取市


内容
『アーティスト・砂連尾理のドキュメンテーションに対する支援』

1.主旨
 2011年の震災以後、宮城県を度々訪れてワークショップや被災者からの聞き取りを続けてきたダンサー・振付家の砂連尾理。本事業は、砂連尾の被災地における活動を文字媒体でドキュメンテーションするとともに、その個人の取り組みや作業過程を丁寧に追うことによって、人間がもちうる技術や身体的な経験から生じる様々な可能性、関係性が生み出す新たな生へのイメージといった普遍的課題を考察し、現状で可能な限りを記述・記録することによって、1つの参照を冊子というかたちで後世へと残す。

2.事業内容
 2011年の震災以後、砂連尾理は被災地でのワークショップや聞き取りを続けてきた。本事業は震災以後の砂連尾の活動はもとより震災前後数年間の活動の軌跡を、現在残されている記録や関係者からの聞き取り、本人へのインタヴューなどを通して丁寧に追うことで、ダンサー・振付家として特異な身体であるところの砂連尾の変容が震災を通過した日常/非日常においてどのように起こったか/起こらなかったかについて検証していく。また同時に、こうした砂連尾の所作が関係性あるいは世界とどのように交差していくかについて考察し、これらをビジュアルによるスペクタクルの発生を避けた実直な記述としての文字媒体によって記録することで、1つの参照を冊子というかたちで後世へと残す。

3.記録対象アーティスト
砂連尾理、寺田みさこ、中島奈那子、垣尾優、磯島未来、野村誠、西川勝、濱口竜介他
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背景
 2011年9月、砂連尾をインタヴュアーとした被災者への聞き取り及び映像メディアによる記録を開始する。2012年、砂連尾とともに宮城県名取市閖上を中心に、当時避難所となった名取市文化会館で避難所生活をした人々への聞き取りを行ない、映像作品『閖上録』としてまとめる。2013年、名取市文化会館における砂連尾監修によるワークショップの映像記録を開始する。震災以後、砂連尾との協働作業を進めるうちに、砂連尾理という特異な身体が様々な状況・現場に介入することで、何を思考し、どのように変容しているのか、またそれらが周囲にどのような影響を与えているのか、関心を持ち始めた。協働作業とは独立したかたちで砂連尾とその周辺のドキュメンテーションを丁寧に行い、これらをビジュアルによるスペクタクルの発生を避けた実直な記述としての文字媒体によって記録することで、震災と身体、延いては世界と身体に関わる1つの参照を冊子というかたちで後世へと残したい。


支援希望額
旅費交通費、編集費、消耗品費